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【藁文の家】Vol.5 棟梁との話から見えてきたもの

棟梁の車で 現場で必要な丸竹を探しに行った時の話・・・

「大工」として誇れる技術を必要としない家作りが増えて

求められる仕事の「質」が変わっていくのを感じていると言う。

「住み手の顔が見えない家作りというものは 職人として仕事に気合が入らない訳でもないが・・・」

こういった話を棟梁の口から聞いたのは初めて。

ものをつくる人間にとって 何よりもうれしいのは 使う人の喜ぶ顔を見る時。

「ありがとう」

この一言を聞きたくて 苦労を買ってでもする種類の人間

とにかく喜ぶ顔が見たい。

喜んでもらうために出来る限りの事はしたい。

そのために技術にも知識にも磨きをかける努力を惜しまない。

「職人とは そういうものだと思っている」

その力強い言葉に 身震した事を今でも忘れない。